キュービクルの点検費用・保安管理費はいくら?月額に含むもの・別料金・見積の比べ方

キュービクルの点検費用・保安管理費の公開料金の例と、月額に含むもの・別料金の見分け方を解説

キュービクルの点検費用・保安管理費は全国一律ではなく、月次点検などをまかなう月額の保安管理費と、年次点検・停電に伴う作業・追加試験・非常用発電機の点検などの別料金に分かれます。公開されている料金では、保安管理費は100kVA前後で月7,000円台から1万円台(3社)、300kVAまでで月18,000円から(年次点検込み、税抜)、年次点検を単発で頼むと2万〜7万円から、耐圧試験は4万〜25万円、非常用発電機の負荷試験は8万〜47万円ほどです。容量・点検頻度・停電の時間帯・試験範囲・距離などで上下し、税区分や含む業務も社ごとに違うため、単純平均を「相場」として使うことはできません。

見積が妥当かは、まず委託契約の月額に何が含まれているかと照らし、同じ作業に二重に払っていないかから確かめてください。本記事は、点検の契約や見積を比べる設備・総務の担当の方に向けて、点検費用の内訳を公開料金・官公庁の入札結果・法令と告示をもとに整理したものです。

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費用の区分公開されている料金の例主に動かす条件
保安管理費(月額。月次点検など)100kVA前後・隔月点検で月7,000〜12,000円(3社の例、税込・税抜が混在)。300kVAまでで月18,000円〜(年次点検込み、税抜)容量、点検頻度、距離
年次点検(単発で頼む場合)2万円〜7万円から容量、停電の時間帯、含む試験
追加試験・分析保護継電器 1台5,000円、耐圧試験 4万〜25万円、絶縁油の特性試験 1検体1万5,000円台数、検体数、ケーブルの長さ
非常用発電機の負荷試験8万〜47万円発電機の容量、出張費
停電に伴う費用送配電会社の停電作業 約2万〜11万円(PASなどが無い場合)、仮設発電機 約34万円(50kVA・約8時間)PASの有無、時間帯、止められない設備
各社・送配電会社の公式ページの公開料金から編集部作成。税込・税抜と条件は社ごとに違います。詳しくは本文の表を見てください。

この記事で紹介した制度・料金・各社の情報は、2026年8月17日〜10月13日に確かめた時点のものです。

目次

結論|月額(保安管理費)に含まれる分と、別にかかる分に分けて比べる

結論として、点検費用・保安管理費は「月額の安さ」ではなく、月額に含まれる業務と別に算定される作業・試験を分けたうえで、必要な保安管理を設備条件に合う頻度と体制で実施できる年間の総額で比べます。同じ「年次点検」でも、月額に含める委託先と別に請求する委託先があり、別料金の中身も停電の時間帯や試験の範囲で変わります。

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区分中身費用の決まり方含む/別料金の分かれ目
①保安管理の月額月次点検(外観点検・測定・問診)、点検結果の報告、事故のときの受付と臨時点検、技術基準に合わないときの指示・助言容量帯・点検頻度・距離で決まる月額年次点検を月額に含めるかは委託先で違う
②年次点検主に停電して、絶縁・接地・保護継電器・非常用発電機の起動・蓄電池などを確かめる1回の作業の量(人数と時間)。容量と設備点数で増える月額に含む契約と、単発で別に請求する契約がある
③停電に伴う費用休日・夜間の作業、送配電会社の停電作業、仮設発電機停電の時間帯、PASなどの有無、止められない設備時間外の作業は別に算定する契約がある
④追加試験・分析耐圧試験、絶縁油の試験、PCBの分析など台数・検体数・ケーブルの長さ公開料金では、年次点検とは別の行に載っている
⑤非常用発電機の消防点検消防法の機器点検・総合点検(負荷運転など)発電機の容量・出張費電気の保安管理とは別の業者・契約になることがある
⑥交通費・時間外・緊急出動距離、休日・夜間の割増、2回目以降の出動委託先の料金表距離を月額に入れる委託先と、別に請求する委託先がある
編集部作成。各区分の料金の例は次の節以降の表にあります。
キュービクルの点検費用を、月額に含まれる保安管理の月額と、契約によって別にかかることがある年次点検・停電に伴う費用・追加試験・分析・非常用発電機の消防点検・交通費・時間外・緊急出動の6区分に分けた図。
点検費用は6つの区分に分けて見積を読みます。

点検の種類と当日の流れはキュービクル点検ガイド、月次点検と年次点検の頻度・中身の違いは月次点検と年次点検の違いにまとめています。すでに点検報告書を受け取っている場合は、点検報告書の見方で、判定、対象機器、測定値、期限を整理できます。

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公開料金の例|保安管理費の月額・年次点検・追加試験・非常用発電機

結論として、公開料金は「どの条件でいくらか」を読むための目安で、地域・容量帯・頻度・税・業務範囲が一致しない限り、そのまま自社の適正価格にはなりません。以下は各事業者の公式サイトに確認日の時点で載っていた料金で、全国平均や実際の契約額、キューブアップの実績ではありません。

保安管理費(月額)の公開例|年次点検を含む例・別に請求する例

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事業者・主な地域容量帯・点検頻度公開月額(税)年次点検の扱い・注意点確認日
関西エレック(兵庫県・関西エリア)100kVA以下・隔月7,000~12,000円(税抜)月額契約に含む場合ありと明記。単発は3万円~2026年8月17日・10月13日
貝瀬電気管理事務所(栃木県全域・茨城県一部)64~99kVA・隔月7,200円(税込)非常用発電機1台+1,500円/月。緊急対応は月1回まで無料と明記2026年8月17日
東京総電(関東8都県)150kVA未満・原則年6回10,800円(年額129,600円。税の記載なし)追加試験は別料金の掲載あり2026年8月17日
大嶋電気管理事務所(埼玉県)300kVAまで(PF・S形)・月例点検2か月に1回18,000円(事務所から15km以内)〜22,000円(30km以上)(税抜)停電年次点検 年1回を含む。土日祝・時間外(20:00〜7:00)に行う年次点検は別に見積もる2026年10月13日
NPO日本電気安全協会(東京都)64〜91kVA・隔月(年6回)年会費 10万円〜(外税)年会費に年次点検1回を含む2026年10月13日
各社の公式ページの料金表。税込と税抜、64~99kVAと150kVA未満、隔月と原則年6回のように条件がそろっていないため、平均はとれません。

金額の記載は無いものの、近代プラント(福岡市)は年次点検を保安管理料に含むとし、諸川電気管理事務所(横浜市)は月次点検とは別に請求する(求めがあれば込みの金額も提案)としています。同じ容量でも、年次点検が月額に入っているかで年間の総額は変わります。月額だけを並べず、年次点検を足した1年分で比べてください。

年次点検を単発で頼む場合

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事業者(所在地)条件公開料金税
NPO日本電気安全協会(東京都)50kW未満・63kVA未満の会員。年会費6万円とは別2万円外税
関西エレック(兵庫県、関西)停電を伴う詳細点検。月次の契約に含まれる場合あり3万円〜記載なし
ティダヌファ(沖縄県石垣市)300kVA未満で、昼間に停電作業ができる場合の目安5万円税抜
大嶋電気管理事務所(埼玉県)年次点検だけを頼む場合(事業場に主任技術者がいるとき)7万円〜税抜
各社の公式ページの料金表。含む試験・停電の時間・人数は、どの社も個別の見積で決まります。

容量帯で区切った単発の料金表を出している事業者は見当たらず、変電設備の大きさや構造、付いている設備、作業の時間帯で変わるとする例(ティダヌファ)のように、条件ごとの見積で決まります。容量の条件が付いた2件(63kVA未満で2万円、300kVA未満・昼間の停電で5万円)が、小さめの設備の目安です。

追加試験・分析|保護継電器・耐圧試験・絶縁油・PCB

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項目事業者(所在地)公開料金条件
保護継電器試験貝瀬電気管理事務所(栃木県)1台 5,000円税の記載なし
精密点検(保護継電器試験・遮断器の精密点検など)関西エレック(兵庫県)3万円〜税の記載なし
耐圧試験(絶縁耐力試験)関西エレック(兵庫県)4万円〜税の記載なし
耐圧試験(絶縁耐力試験)貝瀬電気管理事務所(栃木県)1件 5万円税の記載なし
耐圧試験(高圧ケーブル・変電設備)東京総電(東京都)5万円〜(税別)高圧ケーブルの長さで変わる
耐圧試験(3.3kV・6.6kV)長野電気管理事務所(名古屋市)10万〜25万円税の記載なし
絶縁油の特性試験エレックス極東(名古屋市)1検体 1万5,000円全酸価・絶縁破壊電圧・体積抵抗率・水分。採油の作業費は別
絶縁油の全酸価・絶縁破壊電圧エコテスト(千葉県、提携する分析会社への手配)各5,720円(税込)項目ごとの料金。報告書の作成費 3,000円が別
PCBの含有調査貝瀬電気管理事務所(栃木県)1検体 1万5,000円採取・分析・成績書まで
絶縁油中のPCBの分析環境技研(群馬県)変圧器の油 16,500円、コンデンサーの油 22,000円(税込)試料の採取費は別
各社の公式ページ。

高圧ケーブルの直流漏れ電流の試験、VCB・PASだけの試験、赤外線(サーモグラフィ)の診断は、自社の料金を公開している事業者が見つかりませんでした。見積で金額と範囲を確かめる項目です。PCBの確認の進め方は低濃度PCBとキュービクルの記事で解説しています。絶縁油の採取は点検・分析の担当者に任せてください。施設の担当者がキュービクルの扉を開けたり、機器から油を採ったりしてはいけません。

非常用発電機の負荷試験

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事業者(所在地)容量帯と公開料金条件
東京総電(東京都、関東)170kVA未満 8万円/170〜340kVA未満 12万円/340〜500kVA未満 16万円税の記載なし
光栄テクノサービス(東京都)200Vで100kVAまで 9万8,000円/200kVAまで 12万8,000円交通費は別に見積
エフ・ピイ・システム(神奈川県)40kVAまで 9万8,000円/200kVAまで 14万8,000円(税別)。500kVAまでは参考価格 24万8,000円(税別)30%の出力での試験。出張交通費・報告書の作成費を含む。200kVAを超えるものは現地調査
ケイアイテクノサービス(東京都)40kVA以下 20万円/125kVA以下 31万円/330kVA以下 47万円(一般価格)地域によって出張費が別
九州負荷試験サービス(福岡市)実例:北九州市のオフィスビル 150kVA 18万円(税抜)標準価格は消費税別
ティダヌファ(沖縄県石垣市)30kVAまで 15万円〜/30〜65kVA 20万円〜/65〜130kVA 25万円〜(税抜)燃料代・運搬代が別にかかる場合あり
各社の公式ページ。

負荷試験の料金は、同じ容量帯でも事業者で2倍ほど違います。出張交通費・報告書の作成費・燃料代が含まれるかで比べ方が変わるので、含むものをそろえてから比べてください。電気の保安管理とは別の費用になりやすい理由は、下の「非常用発電機の点検費用」の節で説明します。

電気保安協会の点検費用と地域差

全国10の電気保安協会について確かめたした範囲では、どこも保安管理や年次点検の料金表を公式サイトに載せていませんでした。関西電気保安協会は、設備の大小や契約内容で違うため個別に見積もると案内しています。各協会の見積の依頼フォームか窓口に、受電設備の容量と設備の構成を伝えて見積を取ります。

本記事の公開料金も、事業者の所在地が関東・中部・関西・九州・沖縄に分かれ、事務所からの距離で月額が変わる例(15km以内と30km以上で月4,000円の差)や、地域によって出張費が別になる例もあります。他の地域の料金をそのまま当てはめず、自社の所在地で見積もってもらってください。

官公庁の契約の例|入札結果で見る保安管理の委託料

結論として、官公庁の入札の結果は、仕様書で点検の頻度と範囲が決まったうえでの実際の契約額なので、公開料金より「範囲込みの総額」に近い数字です。ただし、まとめ契約・複数年の契約・入札の競争の結果で、1施設の民間の契約とは条件が違います。相場ではなく、個別の結果として読んでください。

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発注者・施設容量・業務の範囲期間落札の金額
沖縄県立南風原高等学校(1施設)975kVA(受電6,600V)。月次点検 毎月1回、年次点検 年1回、臨時点検、デマンドの監視を含む2025年4月〜2028年3月(3年間)1,422,000円(税抜)。入札書の数量は36月
山梨県教育委員会(県立学校など41事業場をまとめた契約)63〜3,375kVA(多くは300〜900kVA)。月次点検 隔月1回、停電の年次点検 毎年1回、細密の年次点検 3年に1回。一部の施設は非常用発電機を含む2026年4月〜2027年3月(1年)15,124,475円(入札書の金額。説明書の定めで消費税を除いた額)
京都市中央斎場(1施設)記載なし(仕様書の掲載は終了)2026年度800,000円(税抜)
兵庫県立但馬技術大学校(1施設)記載なし(件名は保守管理業務)記載なし(2026年3月に入札)1,762,200円(税込)
各発注者の入札結果・公告・仕様書から編集部作成。

南風原高等学校の例は、3年分の金額と読むと1年あたり約47万円(税抜、月あたり約4万円(39,500円))です。山梨県の例は、41事業場で割ると1事業場あたり約37万円(税抜)です。どちらも編集部の計算で、容量・頻度・まとめ方が違うため、そのまま自社に当てはめることはできません。

官公庁の仕様書は、点検の頻度(毎月か隔月か)、停電する年次点検の回数、細密な点検の周期、非常用発電機を含むかを先に決めています。民間の見積でも、この4つを書いた依頼書を各社に渡すと、金額の差がどこから来るかを比べやすくなります。

点検費用・保安管理費を動かす7つの条件|容量・点数・頻度・停電・試験・非常用設備・距離

結論として、見積の差は、受電設備の容量、設備点数、点検頻度、停電の調整、試験の範囲、非常用設備、移動距離の7つの条件から生じます。容量だけを伝えて見積を取ると、現地確認後の追加や必要業務の抜けが起きやすく、見積の差が大きいときは、7つのどれを各社が違う前提で見ているかを確かめます。

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条件費用が増える方向見積の前にそろえる資料
①受電設備の容量公開料金も容量帯で区切られている。容量帯が上がると月額・年次点検の作業が増える単線結線図、受電設備の容量(kVA)。契約電力(kW)と混同しない
②設備点数・構成変圧器・遮断器・保護継電器・コンデンサーの台数、キュービクルの面数、発電・蓄電設備。保護継電器の試験は1台ごとの料金の例がある機器の台帳、キュービクル数
③点検頻度毎月・隔月・3か月に1回で、1年の訪問が12回・6回・4回と変わる保安規程、外部委託の承認の内容
④停電の調整休日・夜間の停電は時間外の扱い。PASなどが無いと送配電会社の停電作業がかかる停電できる日時、止められない設備の一覧
⑤試験の範囲耐圧試験・絶縁油の試験・PCBの分析を足すと、件数・検体数で増える前回の年次点検の報告書と指摘
⑥非常用設備・追加設備非常用発電機の起動の確認に加え、消防法の負荷運転などが要る。太陽光・蓄電池なども点検の対象が増える発電機の容量・製造年、消防用設備の点検の契約、追加設備の台数・容量
⑦移動距離・立地事務所からの距離で月額が変わる例、出張費・交通費が別の例がある。離島・山間、入構手続き、駐車・宿泊も影響する所在地、入構できる時間、駐車場、交通・宿泊の扱い
編集部作成。料金の例は本文の各表。

このほか、遠隔監視の機器・通信と、24時間受付・出動などの緊急体制も月額を動かします。見積依頼では、監視項目、通知先、到達目標、無料で出動する回数も伝えて条件をそろえます。

キュービクルの点検費用を動かす7つの条件(受電設備の容量、設備点数・構成、点検頻度、停電の調整、試験の範囲、非常用設備、移動距離・立地)の図。
見積の差は、7つの条件の前提の違いから出ることが多い。

点検頻度は告示で決まる|費用だけを理由に減らせない

外部委託の月次点検の頻度は、点検の頻度に関する告示(平成15年経済産業省告示第249号)第4条で、原則として毎月1回以上です。設備の条件を満たすと隔月1回以上・3か月に1回以上になり、64kVA未満の小規模な高圧の設備(非常用発電機の無いもの)は3か月に1回以上(登録点検業務受託法人が受託していれば6か月に1回以上)です。

2025年4月1日施行の告示・内規の改正で一定の設備・監視の条件での頻度の扱いが加わり(経済産業省の改正案内)、2026年10月1日の告示の改正(経済産業省告示第127号)では、隔月の前提になる柱上の変圧器の条件に、落下しないように設置され上面を的確に点検できるものも当てはまるようになりました。ただし、遠隔監視を付ければ自動的に訪問頻度を減らせるわけではなく、当てはまるかは委託先と所轄の産業保安監督部の判断です。頻度の条件の全体は月次点検と年次点検の違いで表にしています。

月額(保安管理費)に含む業務と別料金|委託契約書のひな形で確かめる

結論として、月額料金の比較では、保安監督の中核業務と、追加試験・工事・機器費を分けて確認します。「年次点検込み」と書かれていても、停電調整、試験器材、応援者、休日作業、発電機の負荷試験まで含むとは限りません。

産業保安監督部が公開している保安管理業務の委託契約書のひな形(記入例)は、業務を「基準月額手数料」でまかなうものと、その都度算定するものに分け、点検の頻度の欄に「年次点検 毎年1回」「臨時点検 必要の都度」と書いています。

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ひな形の区分業務手数料
基準月額手数料定期的な点検・測定・試験(月次点検・年次点検)と報告、技術基準に合わないときの指示・助言月額(消費税を除いた額で書く)
基準月額手数料事故のときの原因の調査、応急措置・再発防止の指示、必要に応じた臨時点検、事故報告の指示と助言月額に含む
その都度算定定期的な点検を、委託先の平日の執務時間外に行う場合委託先の定める規定による
その都度算定立入検査の立会い、監督部への書類の作成の助言、工事の設計の審査・竣工検査、工事期間中の点検委託先の定める規定による
中部近畿産業保安監督部近畿支部「委託契約書(写)(例)」(法人用・個人用)第2条〜第4条を編集部で要約。ひな形は破線の中を必須事項、ほかを例示としており、手数料の条(第4条)は例示の部分です。実際の契約は委託先ごとに違います。

ひな形どおりなら年次点検の作業は月額に入り、休日に停電して行う分が別に算定されます。実際の契約は委託先ごとに違うので、業務ごとに次の点を確かめてください。

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業務月額に含むか確認別料金になりやすい項目
月次点検外観、電圧・負荷、漏れ電流、温度等特殊測定、入構時間外、追加巡視
年次点検停電状態の絶縁・接地・継電器連動等応援者、仮設電源、耐圧、精密診断
緊急対応受付時間、初動助言、出動回数2回目以降、休日夜間、遠距離、復旧工事
官庁手続き外部委託承認、保安規程変更の支援大規模変更、図面再作成、他法令手続き
指摘後の助言危険度、期限、改修仕様の整理設計、相見積精査、工事監理
修理・交換通常は保安管理契約と別部品、工賃、停電、重機、試験、処分
遠隔監視機器・通信・監視・通知・保守初期工事、通信費、故障交換
編集部作成。
保安管理の月額に含む中核業務(月次点検、年次点検、事故・故障時の初動、報告・保安助言)、条件を確認する業務、別料金候補(追加・精密試験、部品・修理工事、仮設電源・応援者、重機・撤去・処分)の3分類。年間比較総額=定期料金+条件付き追加費。
月次・年次点検などの中核業務、緊急対応等の条件、追加試験・修理等の別料金を分けて確認します。

経済産業省の「自家用電気工作物の標準的な点検項目」も、月次点検の外観・測定、年次点検の絶縁・接地・保護継電器等、事故・故障時の臨時点検や再発防止策の指示を整理しています。契約書の業務名だけでなく、実施項目と報告方法まで照合してください。

年次点検に入っている試験|「追加試験」の行は契約の範囲と照らす

結論として、保護継電器の試験と非常用発電機の起動の確認は、外部委託の年次点検の項目に入っています。見積に「継電器試験」「発電機の試験」が別の行で載っていたら、委託契約の年次点検と重なっていないかを委託先に確かめます。外部委託の承認の基準である「主任技術者制度の解釈及び運用(内規)」は、年次点検を1年に1回以上行い、次の項目を確かめるとしています。

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内規の年次点検の項目確かめること(要旨)見積で別の行になっていたら
(イ)絶縁低圧電路の絶縁抵抗と、高圧電路が大地・他の電路と絶縁されていること年次点検の本体。別料金なら理由を聞く
(ロ)接地抵抗接地抵抗の値年次点検の本体
(ハ)保護継電器保護継電器の動作特性試験と、保護継電器と遮断器の連動動作試験「継電器試験」が年次点検と同じ作業でないか
(ニ)非常用予備発電装置停電のときに自動で起動し、復旧後に止まること。発電電圧と周波数(回転数)消防法の負荷運転・内部観察等とは別の作業。どちらの費用か
(ホ)蓄電池設備セルの電圧、電解液の比重、温度など年次点検の本体
(ヘ)PCB機器が高濃度PCB含有電気工作物に当たるかの確認確認は本体。絶縁油の採取・分析は別の費用になりうる
(ト)主遮断装置等の更新計画どおりに更新されていること告示第4条第8号ハの事業場だけ
内規4.(7)③ロ(イ)〜(ト)を編集部で要約(最終改正 令和7年4月1日)。右の列は編集部作成。

耐圧試験、絶縁油の劣化の試験、高圧ケーブルの診断、清掃は、内規の年次点検の項目の名前には入っていません。保安規程や委託契約で加えている場合や、設備の状態を見て委託先が勧める場合があるので、勧められたら理由と前回の結果を聞いてから判断します。

停電する年次点検は1年に1回以上が原則ですが、信頼性が高く、停電点検と同等と認められる点検を毎年行っている機器は、停電して行う点検を3年に1回以上にできます(内規4.(7)③イ)。停電しない年は休日の停電や仮設電源が要らないことがありますが、その年の料金を公開している事業者は見つからず、差は委託先によります。指摘を受けたあとの改修の進め方は、年次点検で指摘を受けたときの対応手順で説明しています。

停電にかかる費用|年次点検の停電で増えるもの

結論として、停電する年次点検では、点検の作業のほかに、時間外の作業、送配電会社の停電作業、仮設電源の費用がかかることがあります。どれがかかるかは、停電できる時間帯と、責任分界点の開閉器(PASなど)の有無で決まります。

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費用公開されている例かかるとき
休日・夜間の作業年次点検を土日祝・時間外(20:00〜7:00)に行うときは別に見積もる(大嶋電気管理事務所)。夜間と休日は基本料金の25%を割り増す試験の事業者の例もある平日の昼に停電できない施設
送配電会社の停電作業関西電力送配電:引込の開閉器の操作 平日昼間 19,630円、夜間・休日 48,720円(税込)。PASなどがあれば無償。東京電力パワーグリッド:開閉器の操作 37,840円、引込線の切断・接続 114,389円(税込)責任分界点に開閉器が無く、送配電会社の側で停電させるとき
仮設発電機50kVA・約8時間で約34万円(レンタルの例)停電の間も止められない設備があるとき
施設の段取り公開の例なし(社内の作業)テナント・社内への周知、止められない設備の手当て、復電後の立ち上げ
各社・各送配電会社の公式ページ(東京電力パワーグリッドの資料は2021年4月作成で、現在もページから案内されているもの)。

PASなど責任分界点の開閉器は、停電作業の費用だけでなく、構内の事故を外へ広げない役目も持ちます。東京電力パワーグリッドは、開閉器の操作の申込みを希望日の1か月(31日)以上前、引込の開閉器が無い場合は60日以上前としているので、年次点検の日程は早めに決めます。PASの交換の時期と費用はPAS交換費用の記事で、停電の間も止められない設備の考え方はキュービクル故障に備えるBCPの記事で整理しています。

非常用発電機の点検費用|電気事業法と消防法の2本立て

結論として、消防用設備の非常電源になっている発電機には、電気の保安(電気事業法)の点検と、消防用設備等の点検(消防法)の2つがかかります。電気の年次点検で確かめるのは起動・停止と電圧・周波数で、消防法の総合点検の負荷運転などは別の作業として見積もられることがあります。

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比べる点電気事業法(保安管理)消防法(消防用設備等の点検)
頻度年次点検 1年に1回以上(外部委託の場合)機器点検 6か月ごと、総合点検 1年ごと
確かめること停電のときに自動で起動し、復旧後に止まること。発電電圧と周波数総合点検で運転性能を、負荷運転か内部観察等で確かめる(ガスタービン以外)。負荷運転は、点検要領で定格出力の30%以上の負荷で必要な時間
回数を減らせる場合―製造から6年以内、または点検から6年以内で、運転性能を保つ予防的な保全策を講じているものは、負荷運転・内部観察等が要らない(2018年6月1日の改正)
点検する人電気主任技術者・委託先延べ面積1,000㎡以上の特定防火対象物などは、消防設備士または消防設備点検資格者
結果の報告保安規程による記録消防長または消防署長へ。特定防火対象物は1年に1回、それ以外は3年に1回
内規4.(7)③ロ(ニ)、消防庁告示(平成16年第9号、昭和50年第14号 別表第24)、消防予第372号(2018年6月1日)、消防用設備等の点検要領 第24、消防法施行規則31条の6をもとに編集部作成。

内規と、産業保安監督部が公開している委託細目書のひな形は、消防設備士などの点検が要る消防用設備等を、委託先の監督の下で点検が行われ記録が確かめられていれば、電気の委託先が自ら点検しなくてもよい設備として扱っています。消防法の点検が別の業者・別の見積になりやすいのは、このためです。

消防庁の点検要領は、非常電源の自家発電設備は電気事業法の保安規程による維持管理も要るため、消防の点検と同時に行うように計画するのが適当としています。電気の年次点検と消防の総合点検を同じ日に組めると、停電や立会いの回数を減らせることがあります。

保安管理費との重複を見抜く|見積と委託契約書の照合表

結論として、年次点検や臨時点検が月額でまかなわれる契約なのに、別の見積で同じ作業に費用が付いていないかを、委託契約書の業務の内容と手数料の条で確かめます。上の「委託契約書のひな形」の区分を手元の契約に当てはめ、見積の行を1行ずつ照らしてください。

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見積の行委託契約書で見る箇所重複・抜けの見分け方
年次点検業務の内容(定期的な点検)と点検の頻度の欄契約に年次点検が入っているのに別の見積が年次点検の全額なら、どの業務の分かを聞く
保護継電器の試験細目書・点検の基準表の年次点検の項目動作特性試験と遮断器との連動試験なら、年次点検と同じ作業
非常用発電機年次点検の項目(起動・停止、電圧・周波数)消防法の負荷運転・内部観察等なら別の作業で、重複ではない
臨時点検・緊急出動事故のときの対応の条月額で何回まで無料か、2回目以降の料金
休日・夜間の作業手数料の条のただし書き平日の執務時間外の扱いが書いてあるか
交通費手数料の条、料金表距離を月額に入れているか、別に請求するか
立会い・書類・工事の検査「前項以外の手数料」の条その都度算定の業務か、月額に含むか
編集部作成。

見積の比べ方|5つの手順と3社の比較表

結論として、委託契約書と保安規程で「何が月額に入っているか」を先に確かめ、見積を6つの区分に分けてから、含有業務・別料金・担当体制・契約条件を同じ回答欄で埋めて比べます。資料不足のまま比べると、各社が異なる前提で見積もるため、価格差の理由を説明できません。

STEP
委託契約書の業務の内容と手数料の条を読む

月額でまかなう業務(月次点検・年次点検・臨時点検など)と、別に算定する業務・時間外の扱いを書き出します。

STEP
保安規程と点検の記録で、頻度と停電の周期を確かめる

月次点検が毎月か隔月か、停電する年次点検が毎年か3年に1回かを、保安規程と直近1年の点検の記録で確かめます。

STEP
見積を6つの区分に分ける

冒頭の6つの区分に見積の行を振り分けます。どこにも入らない行は、中身を委託先に聞きます。

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公開料金・官公庁の例と同じ条件で並べる

容量帯・税込か税抜か・点検頻度・含む作業をそろえてから、本記事の表と並べます。条件がそろわない数字どうしは比べません。

STEP
根拠を聞き、必要なら同じ仕様で3社に見積を取る

差が大きい行は、作業の人数と時間、試験の台数・検体数を委託先に聞きます。切り替えも考えるなら、同じ依頼書と下の比較表で3社に見積を取ります。

3社の見積を同じ条件で比べる表

自社が取得した3件の実見積を転記するための比較表です(実在の契約の数値や顧客事例ではありません)。

スクロールできます
比較項目A社B社C社確認方法
月額・年額税込/税抜を記入同条件で記入同条件で記入契約期間総額も計算
点検頻度月次・年次月次・年次月次・年次承認・保安規程と照合
年次点検含む/別、試験範囲同左同左停電・応援・試験を分離
緊急対応受付、到達、無料回数同左同左休日夜間と復旧工事を確認
遠隔監視機器・通信・通知同左同左初期費・月額・故障時
追加設備発電・蓄電・太陽光同左同左台数・容量・試験範囲
担当体制主担当・代務・応援同左同左資格・経験は証跡確認
報告・助言様式、提出日、指摘整理同左同左サンプル報告書を確認
契約終了解約、引継ぎ、データ返却同左同左承認切替の空白防止
年間比較総額確定+条件付き追加同左同左架空率を置かず実見積で合計
編集部作成。
保安管理の3社見積を比べる5段階。設備条件・制度条件・業務範囲・担当体制の必須条件を先に判定し、最後に年間総額(確定費+条件付き追加)を比べる。
必須条件を満たすか確認してから、確定費と条件付き追加費を合計します。

評価は「必須条件を満たすか」を先に判定し、満たした候補だけで価格と品質を比較します。最安候補でも、年次点検や緊急対応が別建てなら、予想ではなく見積書の条件付き費用を年間総額へ加算してください。必要業務の欠落、承認切替の空白、緊急体制の不一致、指摘後対応の弱さは、月額差より大きな運用リスクになります。点検で指摘を受けている場合は、危険度と対応期限を決めずに契約費の見直しだけを先行させないでください。改修の優先順位の付け方はキュービクルの改修優先順位で整理しています。

点検頻度の根拠、必須試験、運転継続条件、未処置指摘、緊急時の初動は、当該事業場を担当する電気主任技術者等へ確認し、回答日と氏名を社内記録に残してください。

安全上の注意:料金確認のために、施設担当者が通電中のキュービクルを開扉して容量や機器点数を数えてはいけません。単線結線図、設備台帳、既存報告書を使い、不足情報は電気主任技術者・保安管理会社が安全な手順で確認してください。

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外部委託承認制度と点検頻度の確認

結論として、外部委託は、一定の対象設備について、要件を満たす委託先との契約と所轄産業保安監督部長の承認がそろった場合に利用できます。安い契約へ切り替えるだけで、法令上の手続きや設置者の責任がなくなるわけではありません。契約更新・委託先変更では、料金交渉と並行して、承認申請、保安規程、担当者、点検頻度、切替日を管理します。

  • 委託先が電気保安法人または要件を満たす個人の電気管理技術者か確認する
  • 当該需要設備が外部委託の対象条件に該当するか確認する
  • 保安管理業務外部委託承認申請書、委託契約書、説明書等をそろえる
  • 設備条件に応じた点検頻度を告示・承認内容・保安規程で確認する
  • 現委託契約の終了日と新委託契約・承認の効力発生日に空白を作らない
  • 設置者側の連絡責任者、異常時の連絡、立入協力、工事前連絡を明確にする

制度の最新案内は、関東東北産業保安監督部の「外部委託承認制度」で確認できます。同ページ(2026年5月25日更新)には、申請書類、点検頻度等に関する告示、承認基準チェックリスト、電気保安法人一覧への案内があります。所在地を管轄する監督部の様式・運用も確認してください。

契約更新・切り替えの7ステップ

結論として、設備情報、現契約、制度条件、同条件見積、担当体制、承認工程、引継ぎの順で進めます。契約満了直前に価格だけを比較すると、官庁手続き、報告書・鍵・図面の引継ぎ、次回点検の調整が間に合わないことがあります。

STEP
設備条件を確定する

単線結線図、設備台帳、発電・蓄電設備、所在地、入構条件を整理します。

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現契約と実施記録を棚卸しする

月額、点検、緊急、追加費、担当者、報告書、指摘対応、解約条項を一覧化します。

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外部委託と点検頻度の条件を確認する

現行の承認内容、保安規程、告示、管轄監督部の様式を確認します。

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同じ仕様書で3社へ見積を依頼する

含有・別料金・条件付き費用の回答欄を統一し、口頭条件も書面化します。

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担当・代務・緊急体制を確認する

資格だけでなく、到達可能性、代務、広域災害、報告品質を面談と資料で確認します。

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承認・契約・点検の切替工程を決める

現契約終了、新契約、申請・承認、保安規程、初回点検の日付を一表にします。

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図面・報告書・鍵・連絡網を引き継ぐ

未処置指摘と次回点検日を含め、受領者・日付・不足資料を記録します。

保安管理費と設備の持ち方を一体で比較する

結論として、保安管理費だけを切り離さず、修繕・更新・資金調達・管理責任を同じ期間で比較します。現金、借入、リース、管理サービスでは、保安管理が別契約か月額に含まれるか、修繕・事故・契約終了時を誰が負担するかが異なります。更新費用は変圧器の容量で大きく動くため、変圧器(トランス)の交換・更新費用もあわせて確認してください。

スクロールできます
方式保安管理費の扱いあわせて確認
現金購入自社で選任・外部委託を手配修繕、更新、保険、撤去
借入購入設備保有と保安管理は自社側金利、返済、修繕、更新
リース一般に保安管理は別契約。保守込みは範囲確認修繕、保険、中途解約、満了
管理サービス月額に含む場合があるため対象・責任分界を確認所有・設置者、対象外、事故、終了
編集部作成。

現金購入・借入・リース・所有権移転の4つの持ち方の比べ方はキュービクルのリース・購入・借入・所有権移転を比較、所有権移転の仕組みと注意点はキュービクル所有権移転とはで整理しています。保安管理費が月額へ含まれていても、必要な保安体制や設置者の法令上の対応を省略できるとは限りません。

よくある質問

キュービクルの点検費用・保安管理費はいくらですか?

全国一律の価格はありません。公開例では、保安管理費が100kVA前後で月7,000円台から1万円台(3社)、300kVAまでで月18,000円から(年次点検込み、税抜)、単発の年次点検が2万〜7万円からです。耐圧試験・絶縁油の試験・非常用発電機の負荷試験などは別に数万〜数十万円かかることがあります。自社の設備条件で見積もってもらってください。

電気保安協会の点検費用はいくらですか?

確かめた範囲では、全国10の電気保安協会はどこも保安管理や年次点検の料金表を公式サイトに載せていませんでした。関西電気保安協会は、設備の大小や契約内容で違うため個別に見積もると案内しています。各協会の見積の依頼フォームか窓口に、受電設備の容量と設備の構成を伝えて見積を取ります。

キュービクルの主任技術者の費用はいくらですか?

7,000V以下で受電する需要設備などは、承認を受けて電気管理技術者・電気保安法人に保安管理業務を委託すれば、電気主任技術者を選任しなくてよい制度があります(電気事業法施行規則52条2項)。この場合の費用が月額の保安管理費です。電気保安法人と個人の電気管理技術者のどちらが安いかは一律には言えず、担当体制・緊急体制・契約範囲を同条件で比べます。

年次点検は保安管理費(月額)に含まれますか?

委託先と契約によります。産業保安監督部の委託契約書のひな形は、年次点検を基準月額手数料でまかなう業務に入れ、平日の執務時間外に行う分を別に算定する形ですが、月次点検とは別に請求する委託先もあります。含む場合でも、停電調整、応援者、休日作業、耐圧試験等が別料金になることがあります。

月次点検は毎月必要ですか?遠隔監視を付けると安くなりますか?

外部委託の月次点検は告示で原則毎月1回以上とされ、設備の条件により隔月・3か月に1回以上になります。告示、承認内容、保安規程で決まるため、遠隔監視の有無だけで自己判断して減らせません。頻度や料金が変わる可能性はありますが、監視装置の初期費・通信費・保守費も必要です。

耐圧試験や絶縁油の試験は毎年必要ですか?

内規が外部委託の年次点検で求める項目に、耐圧試験と絶縁油の試験の名前は入っていません。保安規程や契約で加えている場合や、設備の状態から委託先が勧める場合があるので、理由と前回の結果を聞いてから判断します。

非常用発電機の点検は保安管理費に含まれますか?

起動・停止と電圧・周波数の確認は外部委託の年次点検の項目で、保安管理の月額に発電機1台ごとの加算がある料金例もあります。消防用設備の非常電源の発電機には、別に消防法の点検(機器点検6か月ごと、総合点検1年ごと)があり、負荷運転などは別の業者・別の見積になることがあります。負荷試験の公開料金は8万〜47万円ほどでした。

保安管理費に修理代も含まれますか?

一般には別です。応急処置まで含む契約でも、部品、工事、停電、試験、重機、撤去処分などは別料金となることがあります。

点検費用を下げる方法はありますか?最安の会社を選んでも問題ありませんか?

点検の頻度は告示の設備条件と承認で決まるので、費用だけを理由に減らせません。見直せるのは、月額に含まれる作業の二重払い、平日の昼の停電、電気の年次点検と消防の総合点検の同日実施といった見積と段取りです。委託先を替える場合も、必要な業務を満たし追加条件が明確なら、安いこと自体は問題ではありません。

まとめ|月額との重なりを外し、保安体制の年間総額で決める

結論として、点検費用・保安管理費は、月額との重なりを外し、設備条件と契約範囲をそろえた年間の総額と保安体制で比べます。公開料金は見積の入口に使い、最終判断は自社の図面、承認、保安規程、点検実績、実見積を根拠にしてください。

  • 点検費用・保安管理費は全国一律ではなく、保安管理の月額と、年次点検・停電・追加試験・非常用発電機・交通費と時間外の別料金に分かれる
  • 公開料金は条件付きの参考値。月額は100kVA前後で月7,000円台から1万円台、単発の年次点検は2万〜7万円から、耐圧試験は4万〜25万円、負荷試験は8万〜47万円ほど。電気保安協会は公式サイトに料金表を載せていない
  • 費用は、容量・設備点数・点検頻度・停電の調整・試験の範囲・非常用設備・移動距離の7つで決まる
  • 委託契約書の業務の内容と手数料の条で、年次点検や臨時点検が月額に入っているかを確かめ、見積の重複を外す。非常用発電機は電気と消防の点検が別の作業になる
  • 外部委託は委託先の要件・承認・保安規程・点検頻度を確かめ、切り替えでは承認・契約・点検・資料の引継ぎに空白を作らない

年次点検の報告書で指摘を受けたあと、改修の見積や停電の段取りをどの順で進めるかは年次点検で指摘を受けたときの対応チェックリスト(無料資料)にまとめています。改修や更新そのものの費用はキュービクル更新費用を容量別に比較で解説しています。

点検契約と設備管理を無料診断

結論として、点検費用や改修費用、保安管理費をまとめて見直したい場合は、無料診断をご利用ください。4つの質問に答えるだけで所有権移転型の月額の目安を確かめられ、点検の報告書や見積がまだ手元に無くても始められます。最新の点検報告書、契約書、請求書、単線結線図があれば、保安管理費の範囲と設備管理上の課題もあわせて整理しやすくなります。

対象は高圧受電(キュービクル設置)の施設です。低圧・特別高圧での受電と、沖縄・離島は対象外となります。

参考にした情報

本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別設備の法令適合、点検頻度、外部委託承認、保安管理費、契約範囲、緊急時の安全性を判定するものではありません。料金は各社の公開時点のもので、改定・対応地域・個別の条件で変わります。個別判断は、電気主任技術者、電気管理技術者、電気保安法人、所轄産業保安監督部、必要に応じて弁護士・税理士等へ確認してください。施設の担当者はキュービクルの扉を開けたり、機器を操作したりしないでください。公開料金・一次情報の確認日は、各表と「参考にした情報」に記載しています。

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