見積金額を判断するときは、「PAS交換一式」という名称だけで比較せず、PAS本体、SOG制御装置、制御ケーブル、柱上作業、電力会社調整、停電、試験、復電確認、完成図書を同じ条件にそろえることが重要です。
この記事では、年次点検でPASの更新・交換を指摘された経営者、総務、施設管理担当者に向けて、交換費用の内訳、SOGとの関係、交換時期、停電工程、波及事故対策、見積書で確認すべき項目を整理します。
本記事は2026年8月10日時点の一般的な情報です。PASは高圧受電設備の入口にある重要機器であり、充電部・電柱・開閉器・ロープ・ケーブル等へ近づいたり触れたりしてはいけません。確認、撮影、操作、試験、交換は、電気主任技術者、保安管理会社、専門工事会社、必要に応じて一般送配電事業者へ依頼してください。
PAS以外の構成機器も含めて確認したい場合は、「キュービクルの構成機器一覧|役割・耐用年数・交換費用を図解」をご覧ください。
PAS交換費用・交換時期の結論早見表
| 確認項目 | 結論 |
|---|---|
| 交換費用の参考 | 約50万~90万円/台。SOG、VT・LA、電力会社作業、難施工等が別なら総額は上がる |
| 更新時期の目安 | JEMAでは屋外用高圧交流負荷開閉器は10年または定格負荷電流開閉200回 |
| SOG制御装置 | PASと組み合わせて事故を検出・区分する。JEMAの更新推奨時期は10年 |
| 停電 | 原則として計画停電を前提に、停止・復電・試験の工程を作る |
| 交換を急ぐ例 | 動作不良、絶縁低下、著しい腐食・浸水、焼損、保護協調上の問題等 |
| 見積比較 | PAS本体だけでなくSOG、柱上作業、電力会社調整、試験、完成図書まで照合する |
約50万~90万円は、2026年8月時点の編集部調査による参考レンジです。税別・税込、撤去、運搬、高所作業車、電力会社作業、SOG交換、試験、諸経費等の含有範囲は見積ごとに異なります。個別設備の適正価格を保証するものではありません。
PASとは?SOGと組み合わせて波及事故を防ぐ入口機器
PASは、一般に「Pole Air Switch」の略称として使われる柱上用の高圧気中負荷開閉器です。架空引込の需要家側受電点付近に設置し、高圧電路を開閉するとともに、SOG制御装置等と連動して需要家構内の事故を配電線側へ波及させないようにします。
戸上電機製作所のGR付PAS製品情報では、柱上用SOG開閉器を、自家用高圧受電設備から電力会社配電線への波及事故防止を目的とする機器として説明しています。製品には、方向性・無方向性、VT・LA内蔵、定格電流200A・300A・400A等の違いがあります。
SOGは「検出・判断」、PASは「開放」を担う
SOG制御装置は、地絡や短絡・過電流状態を検出し、組み合わせるPASへ開放指令を出す制御・保護装置です。PAS本体だけが新しくても、SOG制御装置、検出器、制御電源、制御ケーブル、整定、連動試験に問題があれば、入口保護が意図どおり働くとは限りません。
機種によって動作方式は異なりますが、メーカー資料では、地絡事故は検出後にトリップし、ロック電流値以上の過電流事故では上位側遮断後の無電圧状態でPASを開放するSOG動作が説明されています。交換時は、既設と新設の型式だけでなく、系統条件と電力会社側保護装置との協調を確認します。

PAS交換費用は約50万~90万円|見積範囲を確認
PAS交換工事の参考レンジは約50万~90万円/台ですが、「PAS本体の価格」と「交換工事の総額」は同じではありません。見積にSOG交換、電力会社作業、特殊車両、道路使用、夜間作業等が含まれていなければ、追加費用が発生する可能性があります。
| 見積項目 | 主な内容 | 見積書で確認すること |
|---|---|---|
| PAS本体 | 定格電圧・電流、方向性、ケース材質、地域仕様、VT・LA内蔵等 | メーカー、型式、定格、付属品、納期、既設との違い |
| SOG制御装置 | 制御器、検出・表示、警報接点、屋内埋込・屋外箱等 | 同時交換か再使用か、再使用根拠、整定、警報先 |
| 制御・高圧接続 | 制御ケーブル、高圧リード線、端末・接続、接地線等 | 長さ、既設流用、延長、中継、端末処理、接地 |
| 柱上・揚重作業 | 高所作業車、クレーン、作業員、養生、安全設備等 | 車両台数、進入条件、道路・敷地制限、誘導員 |
| 撤去・取付 | 既設撤去、新設取付、配線、開閉表示・操作確認等 | 撤去品処分、既設金物の再使用、腐食部補修 |
| 電力会社関連 | 開閉器操作、引込線の切断・接続、日程調整等 | 誰が申請するか、有償作業、請求先、必要リードタイム |
| 試験・復電 | 絶縁、耐電圧、SOG特性・連動、接地、相回転、復電確認等 | 試験項目、判定基準、立会者、試験成績書 |
| 完成図書・諸経費 | 単線結線図、設備台帳、写真、保証、交通・現場管理等 | 竣工図、型式・製造年、保証範囲、追加費用条件 |
PASとSOGを同時交換する場合、保護継電器・SOG等の交換は約40万~80万円/式が参考になります。ただし、PAS工事と同時施工すると、共通する停電・作業・試験費があるため、2つの参考額を単純に足した金額が総額になるとは限りません。重複費用と共通仮設を分けた見積を依頼してください。

参考レンジ内に収まりやすいケース
- 既設と後継機の仕様・取付条件が近い
- 標準的な柱上作業で、高所作業車が敷地内へ進入できる
- 制御ケーブル・接続部の大幅な改修が不要
- 平日日中の計画停電で、特殊な交通規制・仮設電源が不要
- 電力会社作業と申請条件が事前に確定している
参考レンジを超えやすいケース
- SOG制御装置、制御ケーブル、VT・LAを同時に更新する
- 塩害・腐食環境向け仕様、地域仕様、定格変更が必要
- 電柱が狭所・屋上・建物際にあり、大型車両やクレーンの配置が難しい
- 道路使用、交通誘導、夜間・休日工事、近隣調整が必要
- 高圧ケーブル端末、接地、支持金物、引込設備にも劣化・不具合がある
- 電力会社による引込線切断・接続、一時開閉器等の作業が必要
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PAS交換費用が変わる8つの条件
| 変動条件 | 確認内容 | 費用・工程への影響 |
|---|---|---|
| 1. 定格・短絡容量 | 200A・300A・400A等、系統短絡容量、受電設備容量 | 本体仕様、重量、適用可否が変わる |
| 2. 方向性 | 方向性・無方向性、接地方式、ケーブル条件 | SOG仕様、検出方法、整定・試験が変わる |
| 3. VT・LA | 制御電源用VT、避雷器LAの内蔵・外付け | 本体・配線・接地・試験範囲が変わる |
| 4. ケース・環境 | 鋼板・ステンレス、塩害、温泉ガス、風雨、積雪等 | 材質・地域仕様・防食対策が変わる |
| 5. 設置・搬入 | 電柱位置、高さ、道路幅、車両進入、障害物 | 高所作業車、クレーン、交通誘導、養生が変わる |
| 6. 既設配線 | 高圧リード線、制御ケーブル、端末、接地、支持金物 | 流用可否、延長、端末改修、追加材料が変わる |
| 7. 停電条件 | 平日・夜間・休日、非常用電源、テナント・生産設備 | 人員、仮設、再起動、立会い、工事時間帯が変わる |
| 8. 電力会社作業 | 開閉器操作、引込線切断・接続、申込期限、立会い | 外部費用、工事日、全体リードタイムが変わる |
メーカーの現行製品情報では、同じGR付PASでも方向性・無方向性、VT・LA内蔵、定格、ケース材質、地域仕様等の複数ラインナップがあります。「既設と同じ200Aだから交換できる」とは限らず、系統短絡容量、接地方式、保護協調、引込条件を含めて選定します。
PASの交換時期は10年?法定寿命ではない
JEMA「汎用高圧機器の更新推奨時期に関する調査」報告書(2023年3月改訂版)では、屋外用高圧交流負荷開閉器の更新推奨時期を使用開始後10年または定格負荷電流開閉200回、GR付開閉器の制御装置を10年としています。
この年数は、通常の環境で通常の保守点検を行った場合に、構成材の老朽化等から更新した方が経済性を含めて一般に有利と考えられる時期です。製造者の保証寿命や法定の一律交換期限ではありません。
| 対応区分 | 確認される状態の例 | 次に確認すること |
|---|---|---|
| 緊急に安全確認 | 焼損、煙・異臭、著しい腐食・穴、浸水、動作不能、絶縁不良等 | 近づかず、電気主任技術者・保安管理会社へ連絡し、使用条件と停電要否を確認 |
| 早期交換を検討 | SOG連動・特性試験の不良、劣化傾向、部品供給終了、雷・事故履歴等 | 交換範囲、SOG同時交換、電力会社調整、工事候補日を確認 |
| 計画更新を検討 | 更新推奨時期に到達・超過したが、直ちに危険と断定できる異常は未確認 | 点検結果、環境、履歴、納期、次回停電、予算化を確認 |
| 継続監視 | 推奨時期未満で試験・外観に異常がない | 保安規程と点検計画に従い、前回値・写真・動作履歴を残す |
経済産業省関東東北産業保安監督部の「PAS(負荷開閉器)設置・更新のお願い」では、経年PASの腐食穴から水が浸入して絶縁不良・波及事故に至った例や、点検後に投入できず復旧に時間を要した例が紹介されています。年数だけでなく、底板を含む腐食、浸水、絶縁、操作機構、試験結果を確認する必要があります。

年次点検で「要改修」「早期交換」等の指摘を受けた後の進め方は、「年次点検でキュービクルの指摘を受けたら?対応手順と放置リスク」もあわせてご確認ください。
PAS交換で停電は必要?所要時間は何で決まる?
PAS交換は高圧受電点での作業となるため、原則として計画停電を前提に工程を組みます。ただし、実際の停電時間は、電力会社側の開閉器操作、引込線の切断・接続、既設撤去、新設取付、配線、試験、異常時の手直し、復電後の負荷確認によって変わります。
「作業は数時間」とだけ聞いても、停電開始から復電完了までの時間とは限りません。見積・工程表では、次の4つを分けて確認してください。
- 停電開始時刻:電力会社操作・構内操作のどちらを起点とするか
- 交換作業時間:撤去、取付、配線、接地、調整に必要な時間
- 試験・復電時間:必要試験、判定、投入、受電確認に必要な時間
- 操業再開時刻:空調、サーバー、生産設備、エレベーター等の再起動完了時刻
工事時間より前に、申込リードタイムを確認する
東京電力パワーグリッドの開閉器操作申込案内では、お客さま設備の点検等に伴う開閉器操作・高圧引込線の切断接続作業について、希望日までに申込日から31日以上、同社の引込用開閉器が未設置の場合は60日以上を要すると案内しています。また、作業は条件により有償です。
PAS交換工事の流れ|受領から復電・図面更新まで
点検報告書、単線結線図、設備台帳、過去の試験成績書、工事履歴を集め、PAS・SOGのメーカー、型式、製造年、定格、指摘内容を整理します。
定格、方向性、VT・LA、ケース材質、接地、配線、電柱位置、車両進入、道路条件を確認し、電力会社との保護協調を含めて後継仕様を選定します。
PASだけを交換するのか、SOG制御装置、制御ケーブル、LA、接地、支持金物、高圧ケーブル端末まで同時に更新するのかを、再使用根拠と将来の再停電まで含めて決めます。
申込者、申込期限、有償作業、引込線作業、立会条件を確認し、社内・テナント・設備会社と停止・再起動、非常用電源、連絡体制を調整します。
定めた手順に従って停電、検電、接地等の安全措置を行い、既設PASを撤去して新設PAS・SOG・配線等を施工します。需要家担当者が自己判断で操作してはいけません。
絶縁、耐電圧、接地、SOG動作特性、PASとの連動、警報、表示等の必要試験を実施し、判定後に復電します。復電後は負荷側設備の異常と再起動状況を確認します。
新設機器の型式・製造年・定格・整定値、試験成績、工事写真、保証、単線結線図、設備台帳を更新し、点検指摘のクローズまで記録します。
波及事故とは?PAS交換を先送りする前に確認
波及事故とは、需要家構内の高圧設備で発生した事故が一般送配電事業者の配電線へ影響し、周辺の他需要家まで停電させる事故です。PAS・SOGは、事故点を需要家側で区分し、影響範囲の拡大を防ぐための重要な設備です。
ただし、PASが設置されていれば必ず波及事故を防げるとは限りません。PAS本体の劣化・故障、SOG不良、整定・保護協調の不整合、制御電源・配線不良、引込ケーブルの事故、接地不良等があれば、保護機能が期待どおり働かない可能性があります。
| 波及事故対策の確認 | 見る資料・試験 | 判断で避けたいこと |
|---|---|---|
| PAS本体 | 銘板、外観写真、絶縁・耐圧、操作履歴 | 外観上きれいだから問題ないと断定する |
| SOG・連動 | 整定値、動作特性、PAS連動、警報試験 | SOG単体試験だけで入口保護全体を判断する |
| 引込ケーブル | 製造年、種類、端末、絶縁診断、浸水環境 | PAS交換だけで引込設備のリスクがなくなると考える |
| 保護協調 | 単線結線図、整定表、電力会社との協議記録 | 過去の整定値を確認せず新機器へ移す |
| 事故時対応 | 緊急連絡網、保安規程、復旧手順、保険 | 故障後に連絡先・図面・予備品を探し始める |
2026年度の東北地区「自家用電気工作物からの波及事故を防止しよう」でも、保護装置付高圧区分開閉器の設置、電気主任技術者の意見を踏まえた機器選定、設備更新時の保護装置感度設定の確認、古い設備の計画更新が案内されています。
PAS交換見積で必ず確認したい15項目
- 既設PASのメーカー・型式・製造年・定格・方向性
- 新設PASのメーカー・型式・定格と既設からの変更点
- VT・LA内蔵または外付けの範囲
- SOG制御装置を同時交換するか、再使用する場合の根拠
- SOGの整定値、方向性、警報接点、制御電源
- 制御ケーブル、高圧リード線、端末、接地線の交換範囲
- 高所作業車・クレーン・交通誘導・道路使用の有無
- 電力会社への申込者、作業内容、費用、申込期限
- 停電開始、交換、試験、復電、操業再開の予定時刻
- 非常用発電機・UPS・仮設電源で維持する負荷
- 絶縁、耐電圧、接地、SOG特性・連動等の試験項目
- 試験不合格・予定時刻超過時の復旧方針と追加費用
- 撤去品の処分、腐食した支持金物・接地等の補修
- 試験成績書、工事写真、単線結線図、設備台帳の更新
- 保証範囲、保証期間、除外条件、緊急時の連絡先
相見積もりでは、最安値を選ぶ前に、上記15項目を各社で横並びにします。特に「SOGは既設流用」「電力会社費用別途」「試験別途」「道路使用が必要な場合は別途」等の条件は、契約後の追加費用につながりやすいため、見積段階で書面化してください。
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PASの現地確認で写真に残したい場所
現地調査では、電気主任技術者・専門工事会社に、安全な方法で次の写真を残してもらうと、見積範囲と工事後の照合がしやすくなります。需要家担当者が電柱へ上る、充電部へ近づく、扉を開ける、機器へ触れる行為は行わないでください。
| 写真 | 確認目的 | 記録する情報 |
|---|---|---|
| 受電第1柱の全景 | 車両配置・作業空間・障害物の確認 | 道路、門扉、建物、樹木、架空線、作業車位置 |
| PAS外観 | 型式・腐食・変形・汚損の確認 | 正面、側面、底面、ブッシング、表示、操作ロープ |
| PAS銘板 | 既設仕様の特定 | メーカー、型式、製造年、定格、製造番号 |
| SOG制御装置 | 制御器・表示・警報・配線の確認 | 型式、製造年、整定、表示灯、端子、設置場所 |
| 高圧・制御配線 | 交換・延長・端末処理範囲の確認 | 配線経路、長さ、支持、中継、端末、劣化部 |
| 接地・支持金物 | 同時補修の要否確認 | 接地線、接続部、腕金、取付金物、腐食・緩み |
PAS交換に関するよくある質問
- PAS交換費用はいくらですか?
-
一般的な交換工事の参考レンジは約50万~90万円/台です。SOG制御装置、VT・LA、高所作業車、電力会社作業、夜間工事、道路使用、ケーブル・接地改修等が別の場合は総額が上がります。
- PASの交換時期は何年ですか?
-
JEMAの更新推奨時期では、屋外用高圧交流負荷開閉器は使用開始後10年または定格負荷電流開閉200回です。法定寿命・保証寿命ではなく、点検結果、環境、動作履歴、事故履歴等で個別に判断します。
- PASとSOGは同時に交換した方がよいですか?
-
自動的に同時交換と決めるのではなく、双方の製造年、型式適合、試験結果、整定、部品供給、次回停電を確認します。JEMAではGR付開閉器の制御装置も10年が更新推奨時期です。SOGを再使用する場合は根拠と連動試験を確認してください。
- PAS交換に停電は必要ですか?
-
高圧受電点での交換となるため、原則として計画停電を前提にします。停電範囲・時間・操作方法は受電方式、電力会社作業、試験、負荷側設備の再起動等で変わります。
- PAS交換の停電時間は何時間ですか?
-
PASの名称だけでは決まりません。電力会社操作、引込線作業、撤去・取付、配線、SOG連動試験、復電、負荷設備の再起動までを工程表で確認してください。「交換作業時間」と「操業再開までの時間」を分けて確認することが重要です。
- PASだけ交換すれば波及事故を防げますか?
-
PASだけで確実に防げるとは限りません。SOG、制御電源・配線、保護協調、引込ケーブル、接地、試験・整定、保守状態を一体で確認します。事故を完全になくす保証ではなく、事故区分と影響最小化を図る設備です。
- PASが10年を超えたらすぐ違法になりますか?
-
10年はJEMAの更新推奨時期であり、一律の法定交換期限ではありません。ただし、推奨時期超過を放置するのではなく、電気主任技術者と点検結果、環境、故障時影響、納期を確認し、更新計画を作成してください。
- 方向性PASと無方向性PASのどちらを選べばよいですか?
-
接地方式、系統条件、ケーブルの対地静電容量、電力会社との保護協調等で決まります。既設と同じ方式をそのまま採用せず、電気主任技術者・設計者・メーカー・電力会社へ確認してください。
- PAS交換は電力会社への申請が必要ですか?
-
受電方式や工事内容により、開閉器操作、引込線の切断・接続、日程調整等が必要です。申込方法・期限・費用は地域の一般送配電事業者で異なるため、工事会社または電気主任技術者を通じて確認してください。
- PAS交換見積は何社比較すべきですか?
-
社数だけでなく、同じ仕様・工事範囲・停電条件・試験・電力会社費用・保証にそろえることが重要です。緊急性が高い場合は相見積もりを待つこと自体のリスクもあるため、対応期限を電気主任技術者へ確認してください。
無料資料|キュービクル更新費用・機器別相場ガイド
PAS、SOG、VCB、LBS、変圧器、高圧ケーブルなどの交換費用と、見積で確認すべき工事項目をまとめた無料資料です。PAS交換の予算取り、相見積もり、社内稟議の整理にご活用ください。
※本資料の価格は一般的な参考情報です。個別設備の見積額、交換要否、安全性、工事方法を判定するものではありません。
まとめ|PAS本体ではなく、SOG・停電・電力会社調整まで比較
PAS交換費用の参考レンジは約50万~90万円/台ですが、総額は本体仕様、SOG、配線、柱上作業、停電、電力会社作業、試験、設置環境で変わります。見積判断では、価格だけでなく、保護機能が工事後に一体として成立するかを確認することが重要です。
- 約50万~90万円は工事範囲を確認するための参考額であり、本体定価ではない
- PASとSOGは製造年・試験・整定・連動を一体で確認する
- JEMAの10年は更新推奨時期であり、法定期限・保証寿命ではない
- 停電作業時間だけでなく、電力会社申込と操業再開までの工程を確認する
- 工事後の試験成績書、図面、設備台帳、指摘クローズまで完了条件にする
PAS交換の必要性や見積範囲を判断できない場合は、点検報告書、単線結線図、PAS・SOGの銘板写真、交換見積をそろえて相談しましょう。
参考情報
- 日本電機工業会(JEMA)「汎用高圧機器の更新推奨時期に関する調査」報告書(改訂版)案内ページ
- 日本電機工業会(JEMA)「汎用高圧機器の更新推奨時期に関する調査」報告書(2023年3月改訂版)
- 戸上電機製作所「GR付PAS|柱上用SOG開閉器」
- 経済産業省 関東東北産業保安監督部「PAS(負荷開閉器)設置・更新のお願い」
- 経済産業省 関東東北産業保安監督部東北支部「2026年度 自家用電気工作物からの波及事故を防止しよう」
- 東京電力パワーグリッド「開閉器操作のお申込み」
- 経済産業省「自家用電気工作物の標準的な点検項目について」
本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別設備の安全性、継続使用、交換要否、保護協調、工事方法、停電時間、交換費用、法令適合性を判定するものではありません。個別判断は、電気主任技術者、保安管理会社、メーカー、専門工事会社、一般送配電事業者、所管官庁等へご確認ください。


